崖の上の樹呑(きの)

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zoom RSS 作話(再うp〜ぽちの花E〜

<<   作成日時 : 2009/07/15 16:37   >>

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ラストいってみましょう(・ω・)ノ



「おおおっ!すごいよハッセイさん!」



生まれて初めて空を飛んだちもは、おおはしゃぎ。

豆粒のように小さくなった景色はとてもすばらしく、

遠くに見える山々も海もとても輝いてました。



「そうか、そうか。しかし今は景色を見てるひまは無いぞ

もうすぐお前の村に着くからな」



ハッセイの言う通り、とてもとても早くハマタケ山から村へ帰りつきました。

タカダはまだついていないようです。


「ありがとう、ハッセイさん」

ちもは御礼を言いました。そして、くまこも言いました。

「ねぇねぇ、タカダも退治してくれるの?」

ちもは、それは虫が良すぎるだろうと思いましたが、もしかしたらと思い黙っていました。

ハッセイは少し考えて、照れくさそうに言いました。



「鳥はイタチが苦手なのだ。そして、私も鳥だ。」




「そうなんだー。たいしたことない・・・ムグムグッ」

ちもはくまこの口をふさぎました。ハッセイはじろりとにらみましたが、



「・・・ま、あとは自分たちで何とかがんばるがいい。

そうそう、うさぎや草を植えるとイタチは近寄れなくなるぞ。」



「あっ!そうだ、ハッセイさん。うさぎや草はどこにあるの?ぼく達は見つけられなかったんだ・・・」



「ん?お前の袋の中の草がそうだぞ。知らなかったのか?

まあ、それを植えたらイタチは近づけなくなる」


「そうだったんですか!くまこがウマイの不味いの言っていたこの草が、うさぎや草だったのかぁ」


ちもはハッセイに御礼を言い、ハッセイが帰った後、早速うさぎや草を花壇のまわりに植えました。

花達は喜びました。ヒバリ達も楽しそうです。



「ヒバリさん、ぼくがいない間ありがとう。おかげで、花も喜んでくれてるよ!」

「いえいえ、私達もきれいなお花は大好きなのです」



すべての草をまんべんなく植え終わると、タカダがやってきました。

「ん!?ちも、どうやってこんな早く着いたんだ!?まぁいい、花はすべてもらうぞ!

邪魔するなら容赦しないぞ〜。グヘヘェッ」

タカダはちもが「うさぎや草を植えたよ!」と言うのも聞かず、花壇へと走っていきました。


「ぐわわっ。これは、うさぎや草じゃないか! うへぇ…こりゃ、たまらん。なんて臭いだ!」


タカダはちもの花壇から走り去りました。

こうして、ちもとぽちの花には平和が訪れました。



そうして、季節は移り変わり冬がやってきました。

「ちもさん、ちもさん」

花がちもに語りかけてきました。くまこはうさぎや草に囲まれた場所に家を作り眠っています。

「なんだい?ぽんちゃん。お水がほしいのかな」

「ううん。いままでありがとう。私達は、冬の間は枯れてしまいます」

そう言った花はとても悲しそうでした。ちもも悲しくなりました。

けれど、いつかはやってくる時なのです。

くまこはせっせと食料を溜め込み、冬眠の支度をしています。

「・・・そっか。ぽんちゃん。いままで美しい姿を見せてくれてありがとう。

春になったらまた会えるかな?」

ぽちの花は下を向いたまま、だまっています。冷たい風が頬を叩きはじめてきました。

「ぽんちゃん?もしかしたら、もう会えないの?」

花はゆっくり、けれど確かにうなずきました。そして、言いました。

「わたしとは会えないけど、春になったら、新しいつぼみが生まれ

やがて新しい花が咲きます。わたしではないけれど、可愛がってくださいね」

ちもは返事が出来ませんでした。ただ、頬を伝わる涙だけがちもの悲しみを花に伝えていました。





やがて、春がやってきます。そして、また花が咲きます。

けれど、そこにはもうぽちはいません。それでもちもは、忘れませんでした。

ぽちの花と出会えたことを、楽しかった日々を・・・


〜〜〜〜おしまい〜〜〜〜



―――次回、別の話うp―――

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