崖の上の樹呑(きの)

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zoom RSS 作話(再うp〜虹のカケラ@〜)

<<   作成日時 : 2009/07/23 20:36   >>

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 雪が融け、あちこちで緑が顔を出し始めています。

いつのまにかカワウソちもの同居人となった、

ハムスターのくまこは冬眠から目を覚まし、相変わらずわががままなことばかり言っています。

「ちもさん、アイスが食べたいです」

ちもは、はいはいと言うと冷蔵庫からアイスを持ってきてあげました。

くまこは受け取るとあっという間に、ほお袋へと入れてしまいました。


 先ほどまで激しく降っていた雨もあがり、

雷も遠くへ行ってしまったようです。辺りに日が差してきました。

「くまこ、ぼくはちょっと買い物へ行ってくるよ。お留守番よろしくね」

「はーい。まかせて!ちもさん!」

くまこはよい返事をしましたが、ちもは少しだけ不安でした。

でも、もう悪たれイタチのタカダが来ることは無いので安心です。


花壇の様子を見ていると、早速ヒバリ達が集まってきました。

「ピチピチ。ちもさん、お出かけですか? 気をつけて行って来てくださいね」

「うん。ありがとう、ヒバリさん達。いってきまーす」


 ちもはトタトタと、買い物へと出かけてゆきます。雨上がりの草木を見ると、みんな輝いています。

春が来て新しいつぼみが風に揺れています、ちもにはそれがとてもかわいらしく見えました。

「おや? あれはなんだろう…」

遠くの空、山のふもとから隣の山裾へと七色の橋がかかっていました。

ちもはなんだかドキドキしてきました。

去年の冬にぽちの花とお別れしてからというもの、初めてこんな気持ちになったのです。


 あそこへ行ってみたい! ちもはそう思うといてもたってもいられなくなりました。

もう買い物どころではありません! いま来た道を大急ぎで引き返しまし、家へつくと

「くまこ!ボクはでかけるよ!」

「あれ?モグモグ...ちもさん、さっきも..ペロペロ...出かけたよね。買い忘れでもしたの?モグモグ」

くまこはさっきもらったアイスをほお袋から取り出して食べているところでした。

ちもは事情を説明しました。空に浮かんだ七色の橋のことを。

「すごーい! ぼくも見てみたいよ、ちもさん! 一緒に行こうよ、だって、ぼくはちもさんがいないと…」

くまこはちょっと照れています。ちもはちょっとうれしいような恥ずかしいような気持ちになりました。


「ちもさんがいないと…アイスを買ってくれる人がいないんだもん!」

ちもは、さっきの気分は忘れることにしました。

「…そ、そうだね( ̄Д ̄;) 一緒に行こうか…(-”-;) 」


 ちもは愛用の背負い袋に食べ物や寝袋などを詰め込み、最後にくまこを入れました。

といっても、くまこが勝手に入ったのですが。

自分で歩けよなぁ。そう思いましたが、ちもは許してあげることにしました。
ヒバリ達に花のお世話と、うさぎや草のことをまかせ七色の橋を目指し旅立ちました。

ぽちの花との思い出を胸にしまい、新しい思いで作りのために。


★。、::。.::・'゜☆。.::・'゜★。、::。.::・'゜つづく〜〜〜〜★。、::。.::・'゜☆。.::・'゜★。、::。.::・'゜




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