崖の上の樹呑(きの)

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zoom RSS 作話(再うp〜虹のかけらA〜

<<   作成日時 : 2009/07/28 15:17   >>

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おまたせしました(・ω・)ノ 続きです。



 家を出て半日が経ちました。七色の橋はまだまだ遠くに見えています。

それでも、ちもとくまこは大はしゃぎです。


「ちもさん、ちもさん。あれはとっても綺麗です!」



「うんうん。ぼくはあんなに綺麗なものを見たことが無いよ。きっと、あそこへ行けば

とても素晴らしい何かがあるよ!」


 二人は、歩いてゆきます。といっても、くまこはちもの背負い袋の中で楽ちんです。

日が暮れるころになると、七色の橋がかかる山に陽が沈もうとしています。

黄金色に輝く空の下で七色の橋はさらに輝きを増し、二人はあまりの美しさに時間が経つのも忘れ

立ち尽くして見とれてしまいました。


「きれいだねー、くまこ。あそこへ行ったらなにがあるんだろうね」



「そうだね、ちもさん。もしかしたら、たくさんアイスがあるかもね!」


ちもは「ないって…」と思いましたが、もしかしたらあるのかな?とも思いました。

突っ込もうかと迷ってると、くまこはさらに言いまいした。


「やったね♪やったね♪アイスがたっくさんっ♪」


くまこはすっかりその気になって、歌っています。


「…だから、無いってば(( ̄_ ̄ )ブンブン(  ̄_ ̄))。それより、もうすぐ夜だから今日はここにテントを張ろうか」


 ちもは以外と慣れた手つきでテントを張り出しました。くまこも今度は袋から出てきて手伝います。

やがてテントが組みあがると二人は、薪を集め火を焚きました。ついでにご飯も作ります。

 こうやって火を眺めて食事をし、くつろいでいると色々な事を思い出します。ぽちの花のこと、見た目は怖いけど

とても親切にしてくれたハッセイのこと。いつも美しい歌声を聴かせてくれるヒバリのこと。

そして、いじわるなタカダのこと…。


「ねえ、くまこ。そろそろ寝ようか。明日もたくさん歩かなきゃ行けないしね」



「うーん…ちもさん、アイスが食べたいで…すムニャムニャ」


いつのまにかくまこは眠っていました。ちもはくまこに草のお布団をかけてあげると、自分も寝袋に入って眠りました。


 風が出てきました。辺りは真っ暗です。しかし、夜の闇にまぎれて動く影がありました。


「ぐへへ…うまそうな匂いがすると思って来てみれば、これはこれは…」


そう、それは悪たれイタチのタカダでした。ちもとくまこのご飯の匂いに惹かれ、やってきたのでした。

ちもも、くまこも気がつかず眠りこけています。食料は外に出したままでした。


「どれどれ。鍋の中には何があるかな? ほほぅ、これは中々…ムシャムシャ」


タカダはちもが朝ご飯に、と作っておいた鍋の中身を全て食べてしまいました。


 月は遠慮がちに山の向こうへと沈み、反対の空からは無遠慮なほどに明るく萌える、いや燃える日が顔を出します。

やがて辺りは太陽の光が支配し始め、鳥はさえずりを聴かせてくれます。



「ちもさん、大変!ご飯がないです!ちもさん、起きてください!」


ちもより少し早起きなくまこが叫んでいます。少し間を置いてテントから声が聞こえてきました。


「どうしたの?くまこ。なにか珍しいものでも見つけたの?」


ちもは目をこすりながら出てきました。そしてご飯の支度をしようと鍋を開けました。


「……Σ(・д・)空っぽ!そうかくまこ、待ちきれなかったんだね。ごめんね」


くまこは言いました。自分が起きたらもう鍋は空っぽだったことを。

でも、もし入っていても自分が空っぽにしたかもしれない事はだまっていました。


「ぼくは食べてないよ。ほら見て、知らない足跡があるよ」


くまこが指差した場所を見ると、確かに足跡がついています。ちもはそれに見覚えがありました。

うさぎや草を植える以前のちもの花壇によくついていたものでした。


 しかし、タカダの姿はすでにありません。満腹になってどこかで寝ているのでしょう。


「はぁ。仕方が無いよ、無防備だったぼく達もいけないんだ。ここからもう少し歩くと町があるから、

そこでご飯を食べよう。それまで我慢してね、くまこ」



「やだやだ。ボクはお腹が空いたもん!歩くのやだもん!」


そう言うとくまこは背負い袋の中に入ってしまいました。

 いつも背負い袋の中で寝ているじゃないか。ちもはそう思いましたが言いませんでした。代わりに


「…うーん。でも、どの道ご飯はもう無いから、町へ行かないとね。それに町へ行けばアイスもあるよ」



!!!本当?アイスあるの!?じゃ、歩く!早く行こう、ちもさん!」


くまこは急にやる気を出し、すごい早さで駆けて行きました。ちもは慌ててテントや鍋を片付けて後を追います。


 太陽が頭の真上に来るころ町へと着きました。七色の橋はここからは見えません。

それでも町はにぎやかで、たくさんの物が売っています。ちもとくまこはレストランへ入りました。


「いらっしゃいませ。本日はこけ虫スパゲティがお薦めとなっております」


お店に入ると鳩のウェイトレスさんが出迎えてくれました。二人はお勧めを注文し、くまこはデザートのアイスも頼みました。


 お腹もふくらんだ二人は七色の橋のことを尋ねながら買い物をし、

はまたけ山より遠くに見える七色の橋のかかる山がフージ山で、

その手前に大きなトカゲの化け物のいるスソウノ沼があることを聞きました。

 二人は歩きます、七色に輝く不思議でとても美しい橋のかかるフージ山へと。

しかし、そんな二人の後を追う影がありました…


★。、::。.::・'゜☆。.::・'゜★。、::。.::・'゜〜〜〜続く〜〜〜★。、::。.::・'゜☆。.::・'゜★。、::。.::・'゜



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