崖の上の樹呑(きの)

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zoom RSS 作話(再うp〜虹のかけらD〜)

<<   作成日時 : 2009/08/03 15:33   >>

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五枚目〜(○゜ε^○)




「おいしいうどんだったね。また食べにこようね」

「うん、またこようね!でも、アイスが無かったのは残念です!」

おなかが一杯になった二人は、フージ山を目指しスソウノ沼へと向かって歩いています。

七色の橋はフージ山を覆うように大空に架かっています。

「ちもさん。きれいですね!」

アイス以外にはあまり反応しないくまこも認めるほど、橋は美しく七色に輝いています。

「あそこに行ったら、きっと七色のアイスがありますね!」

「うーん。それはわからないけど、あるといいね。くまこ」


 やがてスソウノ沼の入り口へとやってきた、ちもとくまこ。

沼と言われるイメージとは違い、割と歩きやすい場所でした。ところどころに水溜りはあるけれど、

見晴らしもいいので、足をとられる心配もなさそうです。

「くまこ、ここは怖い場所と聞いていたけど景色も良いし、いい場所だね」

「はい、ちもさん。素敵なところですね! でも、アイスがないので少しだけ残念です」

そんないつも通りのやり取りをしていると、少し離れた場所に大きな木がありました。

 少し休もうと、ふたりはそこへ足を向けます。そんなふたりの後ろに近づく影が一つ。

スソウノ沼の主、大とかげのアセクルでした。

「そこ行く、カワウソよ。しばし待てい」

足音すら立てず近づいてきて、後ろからいきなり大きな声を掛けられたので、ちもはびっくりして転んでしまいました。

「イテテ…びっくりさせないで……!」

体を起こしつつ振り向いたちもは、再び驚きました。くまこはすっかり袋の中でおとなしくなっています。

「今日はツイてるぞ。一日に二回もご馳走に会えるとはな。さて、頂くとするか」

そう言うとアセクルは大きく口を開け、ちもに飛び掛ろうとします。

ちもはあまりに急な事だったので、身動きが取れません。しかし、くまこは袋から飛び出て逃げようとしています。

「ちもさん!ぼくは先に行くよ!」

くまこがそう言った時、アセクルは驚きました。

「あっ、お前は! ハムスターのくまこ!」

どうやら、くまことアセクルは知り合いのようです。ちもにはとりあえず危機は去ったように思われました。


 話を聞くと、アセクルはくまこが苦手のようでした。ちもも前はそうでしたが、いまでは友達です。

「むむぅ。残念だが、見逃してやろう。それにハッセイの知り合いと言うのではなおさら食うわけにはいかん」

アセクルはハッセイとも知り合いでした。彼らは親友だということです。

 結局、くまこの逃走疑惑がもとでちもは食べられずに済みました。

最初の目的どおり大きな木のところで休んで、空の袋を拾いました。

「でも、なんでこんなところにぼくの袋があるんだろう?」

「きっと、袋が一人で歩いてきたんだよ!でも、疲れてここで眠っちゃたんです!たぶん」

くまこはそう説明しましたが、ちもはよく意味がわかりませんでした。でも、お気に入りの袋を見つけたので満足です。


 アセクルに幾らでも水の沸いてくる水筒をもらい、ハッセイへと手紙を預かりました。

ふたりは再び七色の橋を目指し歩いてゆきます。フージ山はすぐそこです。



★。、::。.::・'゜☆。.::・'゜★。、::。.::・'゜
          〜〜〜続く〜〜〜
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