崖の上の樹呑(きの)

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zoom RSS 作話(再うp〜虹のかけらB〜)

<<   作成日時 : 2009/07/29 17:03   >>

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はい、次(・ω・)ノ いってみょ


 風が吹いています。足音なんてかき消してしまうくらい強い風です。

フージ山を目指し歩いてゆく、ちもとくまこ。そんな二人の跡をつける者がいました。


「うっへっへ。早く飯を作って寝るんだ…。俺がありがたく頂いてやるからな…」

そう、悪たれいたちのタカダです。ちもとくまこのご飯に味を占めて、後をつけて来たのです。

町の中でも物陰に隠れながら、森の中では木々に紛れながら。


 くまこは町で買ってもらったアイスを食べてご満悦です。ちもは財布の中と地図を交互に眺めています。

「うーん。もう少し歩くと、ハツコネ山みたい。そこは温泉があるらしいから休んでいこうか」

オンセン、くまこは初めて聞く言葉でした。

「オンセンなんてあるの?アイスもあるかなぁ。楽しみだね!」

くまこはオンセンよりアイスのことで頭がいっぱいのようです。それとは知らず、ちもは言いました。

「今日は風が強くて少し冷えるから、温まっていこうね。アイスもきっとあるよ」

「温かいアイスかぁ…どんな味がするんだろう。楽しみです!」

何か誤解してる?ちもはそう思いましたが、まあいいや、くまこだし。と思い地図を見ることに専念しました。


 夕方、ハツコネ山のふもとについた二人は、早速宿を探します。

「ここへ泊まろうか。安いけど、ご飯もよさそうできれいだし」

ちょっとだけ歴史を感じさせる建物へ入ると、いのししのおばさんが迎えてくれました。

「いらっしゃい。お泊りですか?」

 ちもが二人分の宿泊費を払うと、おばさんはさらに愛想が良くなって、部屋へ案内してくれました。

ご飯はこれから用意するので、温泉につかってくるといい。おばさんが言うので、ちもは言うとおりにしました。


 タカダはそのころ、ちもとくまこの部屋へこっそり忍び込んでいました。

「ぐふっ。ぐふふ…この袋の中に飯が入っているんだな…ありがたく頂戴するとしよう」

ちもとくまこの大切な背負い袋をタカダは盗んでしまいました。そして走り去ってしまいました。

 人気の無いところまでやってくると、タカダはさっそく中身を確認し始めました。

「どれどれ。ほほぅ、これはウマそうだ。どれ、一つ…ムシャムシャ、ふむ中々。

金目のものは無いのか…、まあいいだろ」


タカダは軽く腹ごしらえをすると、袋を背負い再び歩き出しました。

フージ山へ先回りして、ちもとくまこを待ち伏せて今度はお金を巻き上げようと考えたのです。


 「ちもさん、オンセンってお湯なんだね!ぼくは知らなかったです!」

すっかり温まった二人は部屋へと歩きます。そろそろご飯の用意も出来ているはずです。

「そっかぁ、くまこは温泉は初めてだったんだね。温泉は温かくて気持ちがいいね」

「うんうん、ちもさん。最高です!これでアイスがあれば文句なしです!」


 ふたりは部屋へ戻って二つのことに驚きました。ひとつは鍋や食料、地図の入った背負い袋が無かったことで、

もう一つは、いのしし女将が用意してくれたご飯のすばらしさでした。


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            〜〜〜続く〜〜〜
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